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MAMA INTERVIEW

今井雅子さん・西岡かね美さん
一般社団法人ぐるり 代表理事・理事

『自分とはまったくちがうな~と思う友だちを5人つくってみましょう?きっと新しい世界が見えてきます♪』

> 福祉を共に学ぶ
大学の福祉学科で共に学んだ二人。
在学中には会いたい先輩を訪ねて東京旅行に行ったり、ディズニーランドで介助経験も浅い西岡が、SMA(脊髄性筋萎縮性)で体幹のない今井を抱きかかえながらアトラクションに乗ってみたりするなど、チャレンジ精神旺盛に過ごしました。
今思えば、怖いもの知らずな二人だったなとつくづく思いますが、とても楽しい時間でした。

卒業後はそれぞれ福祉に関わる仕事に就きながら、今井は地域での自立生活、西岡は結婚・3児の子育てに奮闘していました。
> 待っているだけじゃ、扉は開かない!!
互いの日々の生活はせわしなくも充実していましたが、今井には常に疑問に思うことがありました。
ふと周りを見渡すと、福祉に理解ある人たちばかりに囲まれた生活、言ってみれば守られた覆いの中にいて抜け出さず、これで本当に地域で自立生活していると言えるのかなと思う日々。
そんな時、今井は、西岡に「私が地域で生活していくにはたくさんのサポーターが必要なんだけど、最近、
新しく出会える人がどんどん減っている感じがするの。助けてくれる人につながることが難しくなってて。どうやら、わたしたち障がいのある人の世界の扉って、思っている以上に重たく固いみたいで…。
なかなか新しい人に知り会えない。待っているだけじゃ扉は開かない、自分からもっと色んな人に出会いに行って交ざりたい。障がいがある、障がいがない、なんて本当は線引きできるもんじゃないし、人をカテゴライズすることなんてできないと思う。
だから、地域にいる人をぐるぐるかきまぜて、多種多様な人が交じり合う文化を地域に作っていきたいねん!!かねちゃん(西岡)、ぐるりを設立するから手伝って!!」と伝えました。
西岡は、「うん!いいよ!何かする時は応援するって決めてたから!」と伝え、2015年5月に一般社団法人ぐるりを設立しました。
> ママといっても多種多様で良い
設立当初、まだぼんやりとした事業計画しかない中、たまたまマザープラスさんの冊子を手にして衝撃を受けました。
一言に“ママ”といっても、ママも多種多様。こんなに多くの人が集い、それぞれの魅力を引き出していることに感銘を受けた事が、その後、具体的に動き出すきっかけとなったのです。
そのひとつがいろんな人が参加出来る風船バレーチーム『ぐるりずむ』(活動拠点 箕面市)を作りました。
その他には大阪北部を中心に、小学校での体験型福祉学習や大学での特別講義、介護系資格講座の講師活動等をしています。
最近では、今井が考案した、身体の特徴と内面の特性を同時に見る『くまちゃん診断』も行っています。

今も運営の試行錯誤をしながら進んでいる最中です。たくさんの方から学びを得て支えられながら、2017年5月で3年目を迎えることができました。ぐるりのモットーは『楽しんでたら、そばにいた!』です。
> ぐるりはおまじない
『一般社団法人ぐるり』
ぐるりの意味とは、新しいもの、ちがうものとまざっていくおまじない。
自分のなかにも外にも、ぐるぐるぐるり~と循環の風をいつも通しておくことが大切です。
それが、私が私として生きていく根っこになり、みんなで仲良く世界を作っていく礎だからです。
ぐるりの活動を始めて、今井自身が一番ぐるりが苦手だったんだと気付くことになりました。同時にぐるりの底力も知りました。
異質なものと出会う時、とてつもないエネルギーと勇気がいります。いつも恐怖とのたたかいです。
でも、そのあとの気持ちよさと増えていく引き出しにわくわくしています。私が私になっていくプロセスを体感中です。

現在5年生と2年生の西岡の息子は「ママはいつも雅子ちゃんと遊んでる」と思っています。
“仕事”とは“福祉”とは“多様性”とは…言葉で語るのではなく、ママが楽しそうに遊んでいると見えているなら、それが何よりの教育かもしれない。
風船バレーチーム・ぐるりずむメンバーと無邪気に過ごす子供たちの姿を見ていると、親として子供に必死に何かを伝えようなんて必要のないことかもしれない、
子どもは勝手に育つという感覚を肌身で感じるようになりました。
> 毎晩ぐるぐるお食事会
今夜もあちこちで“ぐるぐるお食事会”が開かれています。笑い声がひびき、美味しい料理を片手に話が尽きないようです。
そんな光景が、街のあたりまえになるようにしていきたいのです。
子ども、障がいのある人、子育て中のママ、お年寄り、性マイノリティの人、ビジネスパーソン、外国の人など、地域にいる多様な人たちが、自然に交ざっている。みんな自由で、仲良く、ご飯を食べる、ぐるぐるお食事会。
多様性の豊かさを共有する、誰もが楽しめる仕組みを生み出すことは簡単ではありません。
けれど、それぞれのちがいを強みに、互いを尊重し、個々の可能性を大いに開くことのできる地域の土壌作りをがむしゃらに目指します。

怖いもの知らずだった学生時代も、守りたいもの・怖いものを多少知ってしまった今もこれからも、新しい経験、予測できないことにも挑戦して冒険していきます!

今井雅子さん・西岡かね美さん一般社団法人ぐるり 代表理事・理事

今井 雅子

不思議なカラダ SMA(脊髄性筋萎縮症)というハンディースーツを着て生まれてくる。
NPO法人で相談支援やイベント、福祉系資格講座の企画、運営等に約10年間従事。
2003年からほぼ24時間介助で地域自立生活を送る。
2015年一般社団法人ぐるりを設立する。

西岡 かね美

3児の母
大学卒業後、高齢者福祉施設に勤務
大学の福祉実習に関わる事務
結婚後は主に専業主婦

一般社団法人ぐるり
ホームページ→https://gururizumu.jimdo.com/
Facebook→www.facebook.com/guruguru.gururi/

その他のインタビュー

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