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SAKU MAMA

元気に活躍する
輝くママたちに
インタビューします

MAMA INTERVIEW

かないえみこ さん
主婦、雑貨やアニイ

ものづくりを通して、人同士のつながりを考えています。今できることから、少しづつ。

> 独身時代
小さい頃から物を作ることが好きだったので、美術の高校に進学しました。
高校と大学の5年間に陶芸を学び、卒業後も作家さんの元で働きましたが、若さゆえの甘さで、わずか1年で退職。
アルバイトをしながら自分探しごっこで海外旅行に行き、帰ってきてはアルバイト。
陶芸教室の講師をしながら、合間合間にイベントで作品を販売。ずいぶんのんきに過ごしていました。
> 結婚と出産。
結婚と同時に京都から大阪へ。
市内の教室で働きながら作品を作っていましたが、本腰を入れる勇気はなく、かといって離れる勇気もないまま、年齢的にもそろそろ子供が欲しいなと思ったのが、結婚3年目、26歳の時でした。

無事妊娠し、順調に育っていると思っていた我が子でしたが、7ヶ月の時、原因不明の胎児発育不全。
緊急帝王切開で生まれてきたのは、748gの小さな女の子でした。
とても小さい娘は、生後2日目に重度の脳室内出血を起こし、幸い命は助かったものの、大きな障害が残ると告げられました。

妊娠がスムーズだったので、出産も、何事もなく迎えると思っていた自分。
世間には障害を抱える人たちがたくさんいるけれど、それまでの私には関係のない世界で、まさか自分が重度の障害児を育てていくことになるなんて、夢にも思っていませんでした。

何度も手術を繰り返し、それでもなかなか退院出来ない娘。
周りを見渡しても悩みを相談できるような子育てママは見つからず、もちろん、自分の作品を作るどころではありません。
生まれてきた小さな娘の命をどうやって繋いでいけばいいのかさえわからずにいた私の、人生で初めてと言っていいほど大きな岐路でした。
> マザープラスとの出会い
NICUを退院してからも娘は何度か入退院を繰り返しました。
命の危険も何度かのりこえ、娘中心の生活にすっかり慣れてしまっていた私は、母親以外の活動は将来の目標としてあたためておくことにし、まずは娘と一緒に楽しめることを探そうと思いました。
目の見えていない娘には、お肌にいっぱい触れるベビーマッサージが一番だ!と、チラシに掲載されていたMona2angeの出張ベビーマッサージを申し込み。
大きな手術を終え退院後間もなく、男の子のように髪を剃り、鼻にチューブの入った娘に、巽さん自らベビーマッサージをしていただきました。

ベビーマッサージをしながら、将来の話や夢の話をたくさんしました。
当時、娘を生かすことに全てを注いでいた私でしたが、もしかして、私が夢を持ち続けていくのは、私自身のためだけではなく娘のためにもなるのではないだろうか。
自分の思いを優先させることになんとなく罪悪感を感じてしまう日々の中で、そんな風に前向きに思えるようになったのもこの頃でした。

> 小学校、入学
その後も、トラブルに見舞われながらも娘は成長し、一昨年、悩んだ末、地域の小学校へ入学することになりました。
重度の重複障害児で、医療ケアを受けている娘が地域の小学校に入学するためにはたくさんの準備が必要でしたが、たくさんの方に協力していただいて、無事に入学。
もちろん心配はつきませんが、それでもクラスのお友達と楽しくすごす娘は、私にとって大きな自信になりました。

1年生の2学期、クラスのお友達の前で娘の話をする機会をいただきました。
「いろんな人がいることを、まず知ろう」をテーマに、私は娘の出生の様子から現在、これからのことなどを、写真やぬいぐるみ(娘と弟の出生体重に合わせて手作り)などを使って話しました。
「娘のことを知ってもらいたい。
娘のようなケアを受けている子達が他にもたくさんいることを知ってもらいたい。
そして、障害のある子、ない子以外にも、社会にはいろんな立場の人がいるということを感じるひとつの機会にしてもらいたい。」
そんな思いで引き受けた「トクベツ授業」でしたが、障害のある子の地域との関わりかたを私自身が見つめなおす、大きな機会になりました。

機会があれば私自身、これからも何らかの形で学校と関わっていきたい。
支援学級在籍児童の保護者として学校の先生方と思いを共有し、支援学級のあり方を一緒に考えていきたい。
娘が地域の小学校へ入学した意味はここにあるんじゃないかと、最近思うようになりました。
> 夢
学校の先生や子供たち、娘を支援してくださる方達、家族。
多くの人と関わって行く中で、私が思い描く夢や目標は、少しづつ進路を変えていきました。
陶芸作品を作りたい、それを使ってもらいたい、という思いは変わらないものの、誰のために?何のために?という部分が変わり始めました。

昨年、同じ小学校の母親が集まって「N小学校支援学級母の会」を始めたのですが、そういった「人同士のつながり」 のために今私ができることはなんだろう、迷いながらも、いろんな事に挑戦していきたいと思っています。
陶芸以外では、地域のサークルで消しゴムはんこ教える機会をいただきました。
さまざまな形で私は地域との関わり方を深めながら、障害のある娘の母親として、またその下に生まれた3歳の弟の母として、そして一人の人間として、思いをあたため、時々発信していけたらと思っています。
今の私はまだ思いをあたためているだけの状態だけど、そんな充電期間もとても大事で、ちゃんと前進しているんだと感じさせてくれる、子供達や家族に感謝する日々です。

かないえみこ さん主婦、雑貨やアニイ

主婦 大阪市在住
8歳女子と3歳男子を育てています。

雑貨やアニイ
陶器と消しゴムはんこを扱っています。

●フェイスブックページ
https://www.facebook.com/anny0120

●ブログ
http://surume.petit.cc/lime/

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